皆さんこんにちは! 今回はトランペットの「音を変える仕組みの違い」に着目して見ていきたいと思います。 ・そもそも「音を変える仕組みの違い」にはどんなものがあるの? トランペットに限らず金管楽器の仕組みの違いには、大まかに分けると三つあります。 一つ目はピストン式。(図1) これは日本では最も普及しているタイプのものです。 押すピストンの組み合わせを変えることで、息が迂回管を通り、 音の高さを変えることができます。(図2) ピストン式が多く用いられる楽器には、トランペットの他にもユーフォニアムがあります。 ![]() ![]() 二つ目はロータリー式。(図3) これはドイツなどヨーロッパ諸国で多く用いられているタイプです。 ピストン式と異なり、レバーを押すことでロータリーが回転して 息の流れを変えることで音の高さを変えることができます。(図4) ロータリー式が用いられる楽器には、トランペットの他にもホルン、チューバがあります。 ![]() ![]() 図3 図4 三つめはスライド式。 その名の通り、「スライド」という部分を動かすことで音を変えることができます。 ナチュラルトランペットに似たタイプのもの(図5)とトロンボーンそっくりのもの(図6)があります。 前者は「イングリッシュスライドトランペット」とも呼ばれ、 オーケストラなどでこの楽器が指定されることもあるようですが、 後者は・・・どこかの地域で広く用いられている、ということはなく 現在ではパフォーマンス用の楽器として使われることが多いようです。 ちなみに前者は当時のものが現存しておらず、19世紀にイギリスで作られたレプリカが多いようです。 ![]() 図5 図6 |
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