トランペットについて(2)

皆さんこんにちは!
今回はトランペットの「音を変える仕組みの違い」に着目して見ていきたいと思います。

・そもそも「音を変える仕組みの違い」にはどんなものがあるの?
トランペットに限らず金管楽器の仕組みの違いには、大まかに分けると三つあります。
一つ目はピストン式。(図1)
これは日本では最も普及しているタイプのものです。
押すピストンの組み合わせを変えることで、息が迂回管を通り、
音の高さを変えることができます。(図2)
ピストン式が多く用いられる楽器には、トランペットの他にもユーフォニアムがあります。
ピストンバルブの原理                                                            図1                         図2   
二つ目はロータリー式。(図3)
これはドイツなどヨーロッパ諸国で多く用いられているタイプです。
ピストン式と異なり、レバーを押すことでロータリーが回転して
息の流れを変えることで音の高さを変えることができます。(図4)
ロータリー式が用いられる楽器には、トランペットの他にもホルン、チューバがあります。       ロータリーバルブの原理
                                図3                                                                            図4
三つめはスライド式。
        その名の通り、「スライド」という部分を動かすことで音を変えることができます。
        ナチュラルトランペットに似たタイプのもの(図5)とトロンボーンそっくりのもの(図6)があります。
        前者は「イングリッシュスライドトランペット」とも呼ばれ、
        オーケストラなどでこの楽器が指定されることもあるようですが、
        後者は・・・どこかの地域で広く用いられている、ということはなく
        現在ではパフォーマンス用の楽器として使われることが多いようです。
        ちなみに前者は当時のものが現存しておらず、19世紀にイギリスで作られたレプリカが多いようです。
イングリッシュ スライド トランペット
                                    図5                                                            図6
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